仮面的性質、奇跡的補正。

母親が言った一言。

「もう7年くらいになるんですが・・・」

ああ、そういえばもうそんなになるのか、と正直思ってしまった。当時14歳だったからたしかに7年くらいになる。そういえば、15歳の誕生日は病院で迎えたっけ。

唯一の男の看護師さんが「同じ誕生日だよー」って言ってた。ほんとかな。小児科では年上だから馴染めずにいた僕に気を遣っての発言かな。まぁどちらにせよ嬉しかった記憶がある。





中学3年の6月に始まり、数回のレーザー治療を受けた。そして、9月、異常発覚、入院手術。退院目前での再発、入院延長。退院したのは10月半ばだったか。

その後も数回の手術を繰り返し、ようやく安定。別のところに影響は出たけど、とりあえず最も重要な箇所の治療に努めた。網膜。

その間、いろいろなものを失った気がする。

中3の体育祭には出れなかったし、高1も出れてない気がする。中学の生徒会やクラスの皆には文化祭前なのに準備手伝えなくて申し訳なかったし、中間テストも受けれなかったなぁ。あと、当時付き合ってた人も(笑)

「これ」のせいで失ったものは数知れず、「もしこれがなかったら・・・」と考えたことも数知れない。「自分ではどうも出来ないこと」ってあるんだなって心底思った。有り得ないくらい泣いた。親も泣いてた。

発症する前から知り合いの人、発症中に知り合った人、(網膜が)安定してから知り合った人。

知り合いにはいろいろいるけど、いつからか「人の目」を見て話すことがしづらくなった。気にする人はするし、しない人はしないけれど。説明するのが大変だから、「目?あぁ、夢の見過ぎで悪くなっちゃった」って答えるようにしてる。

もちろん、時間があって、聞いてくれる人には説明するけれど。最近はそんな機会もめっきり減ったなぁ。そういえば、手術の回数も忘れてしまった・・・当時の日記を読み返せば分かるかな。





何が言いたいのか分からなくなってきたけど、とりあえず、最近の医療技術はすごいですね。仮面的性質、奇跡的補正。まだ、慣れるためのレンタル品ってことを加味しても。

さて、何が変わったのか、次会ったときに気付けるでしょうか。